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【中学生】自主勉強のススメ(2020.7.6)
「先生…、自学ノートに何書いたらいい?」小学生の高学年から中学生までの子どもからの質問あるあるです。『自主』なのですから…自分で進んでやる学習、すなわち誰かに言われてやるものではないはずです。しかし、学校現場では自学ノートの宿題化を通して、自主性を身に付けさせたい、という狙いがあるようです。(至って個人的な感想です。)そもそも、自主学習ノートあるいは、自主勉強ノートを作るメリットはどんなものなのでしょうか?
①勉強が習慣化する。
短時間でも毎日行うことで、勉強の習慣付けとなる。特に低学年の間は、内容や時間を気にせずに机に向かいノートを取ることを重要視したい。
②基礎力の向上させる。
計算問題や漢字練習などを繰り返すことで学力の基礎作りができ、粘り強い学習姿勢を作ることに役立つ。
③創造性と自主性が向上する。
何をやるかを自分で決めて取り組むことで、自分の力で考え行動する力が身に付く。
④学習状況の把握が出来る。
学校でどの単元まで進んでいるのかを把握できる。また、苦手科目・得意な部分などについても把握することができる。
と、ここまでは一般的な回答です。書店に行けば、自習学習用のノートや参考書、ネットを検索すればネタとなるものが幾らでも閲覧できます。よって、ここではどういう自主学習をすればよいかについては、省略させていただきます。
ただノートを用意しても、最初は子どもが自ら学ぶということは…まず有り得ないし、何をやったらいいのか分からないでしょう。やってみて「おもしろい」「楽しい」と感じるなどの気づきがあることで、意欲ややる気につながると思います。とりあえずは気楽にノートに親しむことから始め、毎日何かを書かせてみましょう。お手本を用意して、真似るところから始めると始めやすいかもしれませんね。
最後に…1つだけ私がお勧めするのは『視写』です。国語でも数学でも、とにかく丸写しです。今更?と思うかもしれませんが、昔から言われていることは、やはり間違い無し!と改めて感じています。良書の引用文、例題の問題と解答、1番良いのはワークやプリントに付属の解説部分です。折角ポイントを分かりやすくまとめてあるのですから、活用しないのは損です。本当に…写すだけでいいの?と思われるかもしれませんが…それでいいのです。だって、書き写すという行為は非常に時間を要しますし、根気のいる作業です。さあ!騙されたと思って、指が痛くなるまで『視写』を体験してみましょう。
プロ教師:山本一人