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【コラム:黒沼】「🌙眠りとの付き合い方🌙」(2020.11.9)
みなさんは秋の夜長に勉強に勤しんでいるところでしょうか。
今日の話は睡眠がまとまって取れない時に、分けて取っても大丈夫で、人類は殆どの間そうしてきたということを科学的、歴史的に考察してみるというものです。
1990年代に、ある精神科医が被験者集団を一ヶ月間毎日14時間暗闇に入れるという実験を行いました。
被験者達は4週目にはある一つの眠りの型に落ち着いていったそうです。それは4時間寝て、それから1〜2時間起きて、又4時間寝るというものでした。
又、歴史的には、歴史家が睡眠の歴史について15年間調べた結果、現在のように一度につづけて寝るのが良いという考えは、産業革命以降、日中の労動効率が求められ、夜の睡眠時間帯もトータルで減らしながら且つ日中の疲れもとることが望まれたからだそうです。そこで眠り始めを遅くすることになったそうですが、その頃には電灯が広まって調節できるようになっていました。
それ以前はどうしていていたかというと、人々は日暮れ2時間後位から1回目の睡眠に入りおよそ4時間寝てから起きて、おしゃべりや祈りを捧げたり作業をしたり、中には友人を訪問する人もいたそうです。そして又眠たくなると床に戻り、2回目の睡眠を大体4時間したとのことです。
こうして見ると人類は殆どの歴史を二度寝してきていたことになるので、夜中に目が覚めても問題と思わないですし、まとまって長時間睡眠時間を取ることが困難な人は、昼寝や分散睡眠をすることがあっても焦りやストレスを感じなくて良さそうですね。
眠つけない夜は勉強を再開して、眠れる時に寝ても不自然ではなく、効率を考え柔軟に対応する日があっても良いかもしれませんね。
プロ教師:黒沼里香