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【コラム:山本】「合格祈願♪」(2021.11.1)
「先生、この前家族で月山に登ってきましたよ。これで、御利益Get!! 間違い無しですね!」早速行動に移してくれたKさん。合格祈願バッチリですね。
山形県には6つの日本百名山があります。これは東北6県の中で最多であり、山形県民としては誇るべき自然の産物と言えます。中でも秀逸なのが県中心部に座する月山を有する『出羽三山』です。
実は今年2021年は、12年に一度の出羽三山「丑歳御縁年」なのです。約1,400年前、第32代崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が三本足の霊烏に導かれ、修行の後に羽黒山、続いて月山、最後に湯殿山を開きました。この日が丑歳丑日であったことから、丑歳を三山の縁年としています。丑歳には三山の神様の力が最も高まるとされ、この歳にお参りをすると12年分のご利益を得られると伝えられているそうです。
出羽三山は、山形県の中央にそびえる羽黒山(414m)・月山(1,984m)・湯殿山(1,504m)の総称です。
羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)とされ、出羽三山への参拝は、江戸時代には庶民の間で、現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として広がりました。
羽黒山 ~生まれ変わりの始まり~
羽黒山は、出羽三山の中で最も村里に近い、人々の現世利益を叶える山であったことから「現在の世を表す山」といわれています。樹齢300年を超える杉並木に包まれた2446段の石段は、シュラン・グリーンガイド3つ星認定。山頂には羽黒山、月山、湯殿山の神様を祀る「三神合祭殿」があり、月山・湯殿山への参拝ができない冬季も三山のご利益を受けることができます。
月山 ~先祖の霊たちが鎮まる山~
月山は日本百名山のひとつで、標高1984m。山形県のほぼ真ん中にそびえ立っています。秀麗で神々しい姿から、先祖の霊たちが鎮まる山、過去の世を表す山と言われています。磐梯朝日園立公園の北域にあたり、ブナの原生林や珍しい動植物など美しい大自然が残っています。月山八合目から山頂までは約2時間半の登山。美しい高山植物が咲く山頂までの道のりは神秘的です。※冬期閉山。月山の山開きは7月1日(登山期間は7月1日~10月中旬)
湯殿山 ~「語るなかれ」「聞くなかれ」
神秘の山~
湯殿山は標高1,500m。月山に連なり、湯殿山神社はその中腹の渓流のほとりに鎮座しています。山中で修行を行う山伏が生まれかわりを果たす聖地とされ、今も山伏が修行をする行場です。山頂にある湯殿山神社は「語るなかれ」「聞くなかれ」といわれ、本宮は撮影禁止、裸足で参拝する神秘的な場所です。因みに、本当の山頂は積雪時にのみ登頂可能なので、厳冬期に登山するしかないのです。※湯殿山開山期間:6/1-11/3 湯殿山神社:6/1開山祭、11/1閉山祭
勿論、今年も私は三山制覇し、心よりKATEKYOの皆さんの志望校合格をお祈りしてきましたよ。
プロ教師:山本一人