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【コラム:山本】「ラ・フランス」(2021.10.27)
「先生!そろそろラ・フランスの時季ですよね。」JA関連に詳しいTくんからの情報。自宅のカレンダーには農作物関係の情報が満載だと以前から聞いていたので、よく話題になります。言わずと知れた日本のラ・フランスの生産量の約8割が山形県です。山形県では【山形ラ・フランス】の品質を維持するため、例年、『販売開始基準日』が決まっていて、今年は10月25日だそうです。
そもそもラ・フランスは、1800年代に発見されたフランス原産の洋梨の品種です。しかし、他の洋梨に比べて実を付ける期間が1か月ほど長いうえに、病気にかかりやすく栽培に手間がかかるため、1900年代初頭にはフランスでは絶滅してしまったそうです。現在、ラ・フランスを栽培しているのは、世界中でもフランスでの絶滅寸前に苗が持ち込まれた日本だけで、そのうちの約8割が山形県で栽培されているのだそうです。
ラ・フランスは他の果物にはほとんどない『販売開始基準日』が設けられています。それは、ラ・フランスは収穫してからエチレン処理や冷蔵庫での追熟が必要な果物だからです。適切な時期での収穫から追熟まで、梨がベストな状態になるように追熟期間が定められます。生育状況を見ながら、その追熟期間を計算して毎年『販売開始基準日』を設けているのだそうです。
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基準日の設定は、県と出荷団体が県内各地の果実の品質を調査し、調査結果から予想される収穫期間と、蓄積されたデータに基づき予想されるもので、とても厳格です。今年は昨年に比べて生育がやや早く、収穫が10月9日ごろから始まっているため、予冷品(冷蔵庫での追熟)が昨年より4日早く10月25日に決まりました。この販売開始基準日を守ることで、お客様に最も食べごろのラ・フランスが提供できるのだそうです。 2021.10.25 Yahoo NEWSより
栽培が難しいラ・フランスは山形県の生産農家さんの努力の賜であると言えます。今年も無事『販売開始基準日』を迎えたラ・フランス。今の時季だけ、ベストな状態のラ・フランスを美味しくいただいてみてはいかがでしょうか? Tくん!今年も最新情報ありがとうございました。
美味しいラ・フランスを食べて勉強も部活もがんばろう!!
プロ教師:山本一人