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山形大学工学部に“女子枠”導入 ~理工系進学を支援する新たな一歩~

2025年度入試より、山形大学工学部が女子枠(女性特別選抜)を導入することが発表されました。これは全国的に見ても数少ない国立大学工学部での取り組みであり、理工系分野への女性の進出を後押しする大きな一歩として注目されています。
これまで理系学部、とくに工学系では女性比率が依然として低く、「女子生徒が進路として選びにくい」という構造的な課題が指摘されてきました。山形大学の新たな制度は、地域から理工系女性人材を育てるための取り組みであり、県内外の女子高校生にとって新たな進路の選択肢となる可能性があります。
制度の内容と目的
山形大学では「女性の活躍促進の観点から、多様性ある人材育成を推進する」として、既存の選抜枠に加えた“女性専用の募集枠”を設ける方針です。評価基準や試験内容は通常の選抜と同等に設定され、優遇ではなく“機会の平等”の確保を意図した制度設計となっています。
また、入学後も女子学生が安心して学び続けられるように、ピアサポート制度や専用の学習相談体制の整備も同時に検討されており、継続的な環境支援も重要な柱となります。
保護者と生徒にできること
保護者としては、「理工系は男子が多いから難しいのでは」という先入観を見直し、お子さんの興味や適性を尊重することが何より大切です。今回の取り組みは、女子生徒が“工学部に挑戦できる”環境を整えるものであり、家庭での後押しがその後の進路に大きく影響します。
また、生徒自身も将来の選択肢を広げるために、情報収集や大学訪問(オープンキャンパス)などを積極的に行ってみましょう。進学後の学びや就職にもつながる「女性の理系進出」は、今後の社会でますます求められていきます。
参照:山形大学工学部「女子学生の理系進学を応援する特別選抜」
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/press/20240312_01/
参照:文部科学省「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/girls/
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◎山形県家庭教師協会では、一人ひとりの夢に寄り添い、進路選択の幅を広げるお手伝いをしています。理系進学を目指す女子生徒への特別な支援や、大学入試に向けた個別対策も承っております。お気軽にご相談ください。
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担当)プロ教師 近江直樹
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