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過去最悪の水準!高校生の7割が視力1.0未満という衝撃【文科省調査】

先日、文部科学省より発表された「2025年度 学校保健統計調査」の結果が、各メディアでも大きく報じられ、教育関係者や保護者の間で波紋を広げています。記事の中で最も目を引くのが、子供たちの「視力低下」の深刻さです。

GIGAスクール構想によるタブレット学習の定着や、スマートフォンの日常的な利用など、子供たちを取り巻く「目を使う環境」はここ数年で急激に変化しました。画面を近い距離で見続ける機会が圧倒的に増えた現代において、視力低下はもはや一部の子供だけの問題ではありません。そしてこれは、単なる「健康上の問題」にとどまらず、子供たちの「日々の学習の質」を根本から揺るがしかねない重要な課題なのです。

データで見る視力低下の現状:中学生で急増する「見えにくさ」

今回の調査結果を分かりやすくグラフにまとめました。以下の数値を見ると、学年が上がるにつれて視力低下が顕著になっていることがわかります。

【裸眼視力1.0未満の割合(文部科学省 2025年度調査)】

小学生

36.07%

中学生

59.35%

高校生

71.51%

※10年前と比較して中高生で5〜7ポイント上昇

【分析】
小学生の段階で約3人に1人、中学生になると約6割、高校生では実に7割以上の生徒が「視力1.0未満」となっています。特に小学生から中学生に上がる段階で数値が跳ね上がっており、部活動の開始や学習時間の増加、そして自分専用のスマートフォンを持ち始める時期と重なることが大きな要因として推測されます。10年前と比較して5〜7ポイントも悪化しているという事実は、現代の子供たちの目がかつてない負担を強いられている証拠です。

視力低下が引き起こす「隠れ学力低下」のリスクと山形の環境

山形県でも、視力低下に悩む生徒さんは年々増えていると肌で感じています。特に山形のような雪国では、冬場はどうしても屋内で過ごす時間が長くなります。外で遠くの景色を見る時間が減り、暖かい部屋の中で画面を近くで見つめる時間が増えることは、目にとって非常に過酷な環境と言えます。

では、なぜ視力が下がると学習に悪影響が出るのでしょうか。それは、「黒板の文字が見えづらい」という直接的な不便さ以上に、「脳への過剰な負担」と「集中力の枯渇」を引き起こすからです。

人間は、外部から得る情報の約8割を視覚に頼っています。視力が低下してピントが合いづらくなると、脳は「見えにくいものを無理に見よう」として、無意識のうちに多大なエネルギーを消費します。本来であれば「授業の内容を深く理解する」「複雑な問題を解く」ために使われるべき脳のエネルギーが、「文字を判別する」ことだけで削られてしまうのです。これが、眼精疲労からくる集中力低下や、学習意欲の減退につながる「隠れ学力低下」の正体です。

また、見えにくさをカバーしようと画面や机に顔を近づけることで、極端な猫背などの「姿勢の悪化」も招きます。姿勢が悪くなると肺が圧迫されて呼吸が浅くなり、脳に十分な酸素が行き渡らず、あくびが増えたり思考力が鈍ったりという悪循環にも陥りやすくなります。長時間の学習を乗り切るためには、
「目を労わる習慣」と「正しい姿勢を保てる学習環境の整備」
が、何よりも大切な土台作りとなります。

家庭で今日から実践!目を守り、学習効果を高める5つのステップ

視力は一度大きく低下してしまうと、自然に元の状態に戻すことは非常に困難です。だからこそ、日々のちょっとした意識の積み重ねによる「予防」と「進行防止」が欠かせません。報道でも専門家が警鐘を鳴らしている通り、ご家庭でぜひ取り組んでいただきたい具体的なポイントをまとめました。

・ステップ1:「30cm以上離す」ルールの徹底

教科書、ノート、タブレットを見る際は、目から30cm以上離すことを習慣にしましょう。お子様には「学校で使う30センチ定規1本分」や「A4サイズのプリントの縦の長さ」を目安として伝えると、感覚的に分かりやすく実践しやすくなります。

・ステップ2:こまめな「目の休憩」をルール化する

人間の目は、近くにピントを合わせ続けることで筋肉(毛様体筋)が疲労します。「30分勉強したら、立ち上がって背伸びをし、窓の外など遠くの景色を20秒間ぼんやり眺める」といった、目をリラックスさせる短い休憩を学習サイクルに組み込みましょう。

・ステップ3:学習環境の「光のバランス」を整える

部屋全体の照明だけでは、手元に自分の体の影ができて暗くなりがちです。必ず手元を照らすデスクライトを併用してください。ただし、タブレット画面にライトの光が強く反射すると逆に目を痛めるため、ライトの角度調整などの配慮が必要です。

・ステップ4:就寝前のデジタル機器の利用を控える

就寝直前までスマートフォンなどのブルーライトを浴びていると、脳が昼間だと錯覚し、睡眠の質が著しく低下します。質の高い睡眠は、その日学習した記憶を脳に定着させるために不可欠です。「寝る1時間前はスマホやタブレットを見ない」という家庭内のルール作りをおすすめします。

・ステップ5:我慢させず、適切な視力矯正と周囲への相談を

お子様が目を細めてテレビを見ていたり、頻繁に目をこすったりしている場合は要注意です。見えにくい状態を放置せず、早めに眼科を受診し、必要に応じて適切な度数の眼鏡を使用してください。また、学校や塾の先生に「少し黒板が見えにくいようなので、前の席にしてほしい」と相談することも、子供の学習権を守る大切なサポートです。

これからの時代、デジタル機器と無縁のまま学習を進めることはできません。だからこそ、機器に使われるのではなく、健康を守りながら「上手に付き合っていくための工夫」が必要です。子供たちがクリアな視界で、ストレスなく本来の力を100%発揮できるよう、ご家庭と我々教育現場が連携してサポートしていく必要があるでしょう。

KATEKYO学院・山形県家庭教師協会
プロ教師 近江 直樹

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