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中学受験の”伴走”、どこまで手伝う? つきっきりより大切な『半歩後ろ』のサポート
「宿題の確認、丸つけ、テスト直し、スケジュール管理……全部やってあげないと回らない。でも、いつまでも手伝っていて、自分で勉強できる子になるの?」
中学受験塾に通い始めたご家庭から、よく伺うお悩みです。
今回は、教育ジャーナリスト・佐野倫子氏の新刊『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』(講談社+α新書)で紹介されている、親のサポートの加減についての考え方を、ポイントを絞ってご紹介します。
ポイント1:低学年は「先取り」より「土台づくり」
著者は、低学年のうちに優先したいこととして、次の5つの土台を挙げています。
・机に向かう習慣
・本を読む習慣
・正確に計算する力
・漢字を丁寧に書く習慣
・生活リズムの安定
なかでも「勉強を嫌いにしないこと」と「知的好奇心を伸ばすこと」が最優先とされています。子どもが考え込んでいるときは、すぐに答えを教えず、「どう思う?」と問い返してあげることが、思考力を育てるそうです。
ポイント2:親の「やりすぎ」に気をつける
・つきっきりで教える、間違える前に先回りする、予定を細かく管理する——こうした関わり方は、あまり効果が期待できないと指摘されています
・偏差値や成績を気にして子どもをコントロールしすぎると、高学年になっても自分から勉強する子に育ちにくいとされています
・ただし、最初から全部を本人任せにする必要はありません。はじめは親が管理し、慣れてきたら少しずつ子どもに渡していくイメージです
ポイント3:入塾後は「全部理解」より「復習の習慣」
・著者によると、塾では同じ単元を4〜6年生にかけて、難しさを上げながら繰り返し学びます。一度で完全に理解できなくても、焦る必要はありません
・4年生の目的は、「授業を受ける→家で復習する→間違えた問題をもう一度見る」という毎週の流れを、無理なく続けることです
・親にできるのは、復習に取りかかりやすくすること。間違えた問題に印をつける、教材の置き場所を決める、「今日はどれからやる?」と声をかける、といった工夫です
・できるようになった部分はしっかり認め、まだ難しい部分は「また出てきたときに分かればいい」と待ってみましょう。その余白が、勉強嫌いを防ぐとされています
親は「半歩後ろ」から支える
目指したいのは、親がすべてを整え続けることではなく、お子さんが少しずつ自分で考え、自分で立て直せるようになることです。失敗をなくすよりも、失敗してもやり直せる環境をつくる。代わりに問題を解くのではなく、復習や質問へのハードルを下げる。そんな「半歩後ろからの支え方」が、ちょうどよいと著者は述べています。
これは中学受験に限らず、学校の宿題やテスト前の関わり方にも通じる考え方ではないでしょうか。ただし、合う関わり方はお子さんやご家庭によって異なります。ご自身の状況に合わせて、取り入れられるところから試してみてください。
KATEKYO学院でも、答えを教え込むのではなく、お子さんが自分で考え、立て直せる力を大切にした指導を行っております。
参考資料
講談社 コクリコ:【中学受験の伴走】で「親のやりすぎ」はNG! 入塾後に伸びる子の「先回りしない」サポート術(佐野倫子)
『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』(佐野倫子 著・講談社+α新書)書籍情報
KATEKYO学院・山形県家庭教師協会:その他の学習コラムはこちら
KATEKYO学院・山形県家庭教師協会
プロ教師 近江 直樹



