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「飢餓ゼロ」へ向けて
世界の人口は増え続けています。
国連の最新予測によれば、
2022年・・・ 80億人
2050年・・・ 97億人
2080年・・・104億人
となるそうです。
一方、2021年に最大8億3千万人が飢餓の影響を受け、23億人が中度・重度の食料不足にある現実です。2050年に向け食料供給の在り方は抜本的な変革を迫られています。
◆ポイント
①持続可能な開発目標(SDGs)で「飢餓ゼロ」を達成すべき2030年でも、依然として6億7千万人が飢餓に直面していると想定され、この目標達成は難しい。
②人口増加、畜産物の消費増に伴って飼料、食料の需要は増大する。牛肉や豚肉に比べ、より少ない資料で育つ食用昆虫、植物由来の大豆ミート食品などの利用を増やす必要がある。
③2050年の食卓には肉、魚、野菜が並ぶが、肉は代替タンパクの食品、魚は陸上養殖、野菜は植物工場で作られたものになっている可能性がある。
長野県のある工業団地では、ITを活用してコオロギを養殖する昆虫工場があります。環境負荷の大きな牛肉をやめようという流れにのり、市場規模も拡大してきているそうです。
これから20、30年後には、タンパク質を摂るなら「コオロギ」という選択肢もやってくるのかもしれませんね。生きていくためにはこれまでと同じではいけないということでしょう。これまでの常識が非常識になる時代が徐々にやってきているので、固定概念を取り払い、新しいモノの見方ができる考え方にシフトしていけるかどうかが問われています。
管理責任者 稲毛祐二
参考資料 山形新聞 2022年10月21日