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【コラム:山本】「3つの構え」(2021.3.31)
「なかなか勉強に気持ちが乗らない様なのですが…。」保護者の方々からの1番多い相談かもしれません。
なかなか成績が伸びない時、交友関係やトラブルに悩んでいる、等々…ただでさえ多感な時期の子どもたちですから、受検ともなればなおさらです。
そんな折には、機を見計らって『3つの構え』について、じっくり話をしています。
①物構え
学習に必要な「もの」を準備することです。指導では、鉛筆、消しゴム、ノートなどは当然必要です。ここで大事にしたいのは、それらを使い勝手が良いように準備し、整えておくことです。「道具を大切にする大工はいい仕事をする」と昔から言いますからね。
②身構え
背筋を伸ばし「しせい」を正すことです。授業では、顔を上げて、背中を椅子の背板の部分に軽く付けて、手を膝の上に置きます。どうしても気持ちが乗らない時は、机に伏さったり、頬杖をついたり、姿勢が悪くなってしまいがちです。こういう姿勢は見る側によっては、心証を悪くすること(評定に直結するやも知れないこと)に繋がり兼ねませんので…ご注意を。
③心構え
これから始まる授業に「集中して取り組もう」という気持ちで臨むことです。また、授業に取り組むとき、「学習内容はすべて理解しよう」という気持ちになることです。物事に対処する心の準備と覚悟、しいては「いざという時の心構え」これぞ正に『全集中』ですね。
この「3つの構え」は、学習だけでなく、スポーツでも仕事をするときでも、とても大事なことだと思います。節目節目に、気持ちの切り替えとして、新学期を前に、少し意識してみませんか。
プロ教師:山本一人