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【高校生】「大学一般入試の仕組み」(2021.5.21)

今回は、国公立大学の入試の仕組みを理解しましょう。

国公立大学の学力試験による大学入試は一般入試とよばれ、大学入試センターによって行
われる大学入試共通テストと、個別の大学が行う 2 次試験があります。

 

 


【 大学入試共通テストの概要】


大学入試共通テスト(以下共通テスト)は毎年 1 月中旬に 2 日間行われます。1 日目に社会・
国語・英語、2 日目に理科・数学が行われます。出願は 10 月で、学校でまとめて行います。

 

試験会場は近隣の大学が使われます。学校で受けるマークシート式の模試は共通テストの
練習です。受験した翌日学校で自己採点を行います。その結果をもとにどの国公立大学を
受験するか考えます。

 

 


【 国公立大学と大学入試共通テスト】


国公立大学を受験するためには、共通テストを必ず受験しなければなりません。

たいていの国公立大学の学部・学科で 5 教科 9 科目を課しますが、それより少ない場合もあります。また、傾斜配点が行われている場合があります。(国語 200 点→100 点 英語リーディング
100 点→150 点など)。合否は共通テストの点数と 2 次試験の点数の合計で判定されます。

 

 


【 2 次試験の概要】


2 次試験は国公立大学が個別に行う試験です。2 次試験には前期試験と後期試験の 2 つがあ
ります。一部の公立大学は中期試験の日程を設けています。また、後期試験のない大学や
学部もあります。前期試験はすべての国公立大学で 2 月 25 日に行われます(科目が多いと
26 日も)ので、併願することはできません。

出願締切は前期試験と後期試験ともに 2 月 5日で、同時に出願します。前期試験・後期試験で異なる大学・学部を出願しても構いません。前期試験で合格すれば後期試験は受験する必要がありません。

 

前期試験の合格発表は 3月 7 日前後で大学によって異なります。中期試験は少ない定員にたくさんの人が出願するので倍率が非常に高くなります。後期試験は 3 月 12 日に行われます。後期試験は合格に必要な点数は高くなる傾向にありますが、出願しても受験しない人がいるので実際の倍率は
低くなり、逆転の合格もしばしば起きます。

 

 

 


【 2 次試験の科目・配点】


地方の国公立大学の2次試験では、学部に重要な1~2科目が課されます。文系では主に英語、理系では理科・数学、教育系や医療系では小論文や面接が課されることがあります。2 次試験はほとんどが記述式の試験です。一般的に共通テストに比べて 2 次試験の配点が少ないので、2 次試験で挽回するのが困難です。

後期試験では 2 次試験を課さず共通テストの結果のみで合否判定する場合もあります。

 

 

難関国公立大学になると課される科目が増え、文系では英語・国語・数学または社会、理
系では英語・数学・理科(2 科目)などになります。また、一般的に共通テストより 2 次試
験の配点が多くなり、2 次試験の結果が重視されます。

 

 

 


【 国公立大学を目指すには(受験の仕組みから考える)】


受験の仕組みから志望する国公立大学への学習計画を考えてみることも大切です。

共通テストと 2 次試験に必要な科目と配点を把握して、重要な科目から勉強していきましょう。

 

受験科目にないものや、配点の低い科目を一生懸命に勉強しても遠回りになります。2 次試
験に必要な科目は記述力も含めた勉強が必要になります。

 

一方で、共通テストだけの科目の場合は、記述にはそれほどこだわらず、まずは知識や解き方を覚えて、問題を解けることを優先した勉強をしましょう。とくに英語・国語・数学で記述が苦手で勉強に苦労している人は、その勉強が受験にどの程度必要なのか確認しましょう。

 

 

プロ教師:安食広大

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