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令和7年度 山形県公立高校入試 志願倍率の動向と分析

令和7年度の公立高校入試において、全体の志願倍率は0.78倍と前年よりもわずかに低下しました。この数字は、近年の志願状況を反映しており、競争率の緩和を示唆しています。特に、志願者数が減少している中で、全体的な倍率が1を下回り続けていることは、受験生の選択肢が増え、受験に対するプレッシャーが緩和される可能性を意味しています。
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しかし、全日制公立高校全体で見ると、志願倍率には著しい変化が見られなかったものの、特定の学科においては依然として高い倍率が維持されています。このことは、受験生たちが引き続き質の高い教育を求めており、特に人気のある学科には多くの志願者が集まる傾向を示しています。受験生やその家族は、競争の激しい状況を考慮しながら志望校選びを進める必要があります。
学校名 | 学科 | R6年度 | R7年度 | 増減 |
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山形中央高校 | スポーツ科 | 1.00倍 | 2.50倍 | +1.50 |
山形東高校 | 探究科 | 2.30倍 | 2.79倍 | +0.49 |
学校名 | 学科 | R6年度 | R7年度 | 増減 |
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酒田光陵高校 | 情報科 | 1.34倍 | 0.87倍 | -0.47 |
山形南高校 | 理数科 | 2.03倍 | 1.60倍 | -0.43 |
致道館高校の普通科は、前年の1.21倍から0.92倍へと倍率が低下しました。これは、周辺地域の人口減少や、他の進学重視の高校への志願者の流出が影響している可能性があります。
また、酒田光陵高校の情報科は前年の1.34倍から0.87倍へと大きく低下しました。これは、情報系の専門学科を持つ私立高校や専門学校の充実により、選択肢が広がったことが影響していると考えられます。
さらに、山形南高校の理数科は前年の2.03倍から1.60倍に減少しました。これは、山形東高校の探究科の人気上昇による影響があるかもしれません。
来年度の前後期制導入による影響
- 前期試験の拡充による特色学科の人気上昇
- 普通科の倍率低下の可能性
- 受験機会増加による難関校の倍率変動
• 多くの学校で定員割れが継続
• R8年度からの前後期制導入が志願動向に大きな影響を与える可能性
• 受験生は制度をよく理解し、慎重な学校・学科選択が必要
志願倍率が低い学科の要因分析
特に倍率が低い普通科については、少子化の影響に加え、専門学科や総合学科の人気が高まっていることが一因と考えられます。近年、実践的な学習や特定の分野に特化したカリキュラムを提供する学科が人気を集める傾向にあり、一般的な普通科よりも魅力を感じる生徒が増えていると考えられます。
まとめ
令和7年度の志願倍率を見ると、特定の学校・学科に人気が集中する傾向が顕著になっています。一方で、多くの学校では定員割れが続いており、特に普通科では倍率が1倍を下回るケースが目立ちます。これは、少子化や進学志向の変化による影響が大きいと考えられます。
また、令和8年度から前後期制の導入が予定されており、今後の志願動向に大きな影響を与えることが予想されます。受験生にとっては、前期・後期の仕組みをよく理解し、自分に合った高校・学科を慎重に選択することが重要になってくるでしょう。
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担当)プロ教師 近江直樹
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参照:URLをクリック↓
https://www.pref.yamagata.jp/documents/38710/r7ippanshigan.pdf
https://www.pref.yamagata.jp/documents/31253/r6ippanshigan.pdf