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夏までにやっておくべきこと【国語】
中3生が夏までにやるべき受験対策 ≪国語編≫
【ステップ1】
中学3年生の夏までの時期に「具体的に何をやるべきか。」まずは、定期テスト対策しっかりとやりましょう。公立高校入試において、内申点はとても重要だからです。でも「受験勉強はどうするの?」と思う方も多いかと思います。最終学年の1学期は、部活動や学校行事もたくさんあり、とても忙しい時期です。ですから、受験勉強については「国語の基本」を徹底して勉強することです。では、「国語の基本」とは何でしょうか。それは「国語の知識」です。夏までの間に、語彙をできるだけ増やしたいものです。
国語知識の参考書(1・2年生の教科書、国語便覧、厚物テキストなど)を用いて、まずは、それぞれ分野ごとに押さえるべき言葉の知識に一通り目を通して、ノートまとめ等で計画的に復習しておきましょう。
◆現代文
・漢字知識(漢字・熟語・ことわざ・慣用句・故事成語)・文法知識
→漢検3級のテキストをやるのもよい
◆古文
・歴史的仮名遣い・古文単語(基礎)・古文文法(基礎)
→「歴史的仮名遣い」は要復習
◆漢文
・訓読法
→「返り点」は要復習
【ステップ2】
また厚物テキスト学習を進める上で「苦手分野」がある場合には、次のことに気をつけて学習を進めましょう。
①文法問題
国文法は、それぞれの品詞を理解し、必要な知識を暗記しましょう。知識がないままで、問題を解いても確実に点数アップにはつながりません。
②長文の攻略
まずは、一度解いた長文でもいいので「同じ文章を繰り返し読んで、長文に慣れる」ことが大切です。
㋐文学的文章(小説文・随筆文)
「読む」と「読み解く」では、意味が違ってきます。ただ字面を追って読むのではなく、読んでいる内容を理解し、「いつ、どこで、誰が」や「時間と場所と人物」がイメージとして頭の中に浮かぶことが読み解くこと=読解力になります。
㋑説明的文章(説明文・論説文)
前後のつながりを意識し、今読んでいる文章が何について説明しているのか(前に掲げた意見の根拠を述べているのか、次につなげるための文章なのか)を理解しながら、読み進めることが重要です。進め方としては、「文章を一度に最後まで読む」のではなく、「段落ごとにその文章の意図を把握して」から次の段落へと読み進めましょう。
③記述力(記述問題・作文)
書くのが苦手な場合は、パターンを身につければ書けるようになります。記述問題で何も書けないのは、文章は何となく読めていても、「何を求められていて、何を書けばよいのか」がさっぱりわからないからです。書いて答えるためには、「問題の意図」を読み解く力も必要です。
例えば「~とは、どういうことですか」という問題があったとして、「どういうこと」を説明するのですから、これは「言い換え」問題であることがわかります。「言い換え」とは「傍線部の不明な箇所を直す」つまり、「抽象的な言葉や例えをわかりやすい言葉に置き換える」というのが問題の意図となります、パターン練習を普段からやっていれば、どの部分をどのように直すのが見えてくるでしょう。
また、高校受験における作文は、基本的には減点法なのでミスをしないようにすることです。どこで減点されるかを知り、段落ごとの型に充てはめる練習をすれば、書くことができるようになります。
④古文・漢文などの古典の基本問題
㋐古文を読み解く
定期テストで取り上げられる『枕草子』などの教科書に載っている部分の原文の暗唱がまずやるべきことです。可能であれば、現代語訳も暗記してしまいましょう。その後、原文と現代語訳を照らし合わせながら読んでいくと理解が深まります。
高校入試では、短編で完結するものが好まれて出題されます。説話でよくあるストーリー(神仏への深い信仰心が後に困難に直面した時に救われる。)などを覚えておくと、テストの時にも読むスピードが上がります。そのためにもたくさんの古文を読んでおくことが重要です。公立過去問題をよく確認しましょう。
㋑漢文を読み解く
レ点、一・二点などのルールを覚えてしまえば、原文は読めるはずです。あとは読解力を鍛える要領で、内容を読み解く学習をしていきましょう。漢文については、高校受験で出題されるのは稀ですが、定期テストには出題されます。内申アップのために確実に点数をとっておきましょう。
いかがでしたか。
まずは自分にあてはまる所から、Let’s try. Let’s think.
プロ教師 佐藤正博