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学校の授業時間短縮について
小中学校の授業時間を5分短縮し、年間で計85時間を弾力的に運用するという新たな方針が文部科学省から示されました。この変更は、各学校の裁量を拡大し、柔軟な教育環境を実現するための一環です。
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◎授業時間の短縮とその意義
現行の学校教育法施行規則では、小学校の授業時間は1コマあたり45分、中学校は50分とされています。文部科学省はこれを小中とも5分短縮して、小学校は40分、中学校は45分に変更することを検討しています。この変更により、1958年以降初めての規則改定となります。 しかし、年間の授業時間数は変わらない方針です。現在、小学校の4年以上と中学校は1015コマで、45分授業の小学校では年間約760時間、中学校は約845時間が授業に充てられています。授業が5分短くなれば、小学校と中学校ともに約85時間(5075分)の差が生まれます。この時間を各校が弾力的に運用できるようにすることで、地域間の学力格差や教育環境の違いに対応できることを目指しています。
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◎学校現場への影響と期待
この変更によって、各校は画一的な授業を超えて、自身の実情に合わせた指導を行うことができるようになります。例えば、思考力育成を目指した探究活動や基礎学力定着のためのドリル学習など、学校ごとに異なるニーズに応じて授業をカスタマイズできるでしょう。次期学習指導要領の改定が予定されている2027年までに、この新たな授業時間の運用方法がどのように実践されるか、注目です。 中教審委員で、教育方法学が専門の奈須正裕・上智大教授は、「学校ごとに課題は異なり、それぞれの実情に応じた指導をするには、裁量の拡大は必要なことだ。『45分』『50分』を基本としてきた授業の進め方も含め、学校現場には変化が求められている」と指摘しています。 この新たな授業時間の運用が、子どもたちの学びと成長にどのような影響をもたらすのか、今後の展開に期待が高まります。
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担当)プロ教師 近江直樹
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参照:URLをクリック↓
「読売新聞オンライン」
小中学校の授業を5分短縮、年間で計85時間を弾力的に運用へ…各学校の裁量で自由に : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して – 文部科学省