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故事成語の世界へようこそ (五十三) 脱兎(だっと)
皆さんは今年の干支(えと)は何だったか覚えているでしょうか?
今年2023年の干支は兎(うさぎ)、ちなみに来年2024年の干支は辰(たつ)になります。
兎年の末に、また1つ兎が登場する故事成語をご紹介したいと思います。
紀元前の中国に、孫子(そんし)という有名な軍略家がいました。
その孫子の言葉には、
「最初は敵を油断させておいて、その後に【脱兎の如く(だっとのごとく)】攻撃すれば、敵はこれを防ぐことはできない」
とあります。
脱兎とは逃げる兎のこと。
つまり、油断させた敵に対して、【逃げる兎のように素早く】行動し
攻撃を仕掛ければ、相手はそれを防ぐことはできないという意味になります。
紀元前から兎の足の速さはよく知られていたようですね。
ところで兎はどのくらいの速度で走るのでしょうか。
調べてみると、速いものではなんと時速70kmを超える速度で走れる兎もいるようです。車並みのスピードですね!
また、現在は「脱兎の如く逃げ出す」というように、勢いよく逃げる様子を表すのによく使われる言葉ですが、元々の表現は逃げる意味に限定されるのではなく、
「非常にすばやく何かをする様子」を例えて言っているところが大切なポイントになると思います。
もうすぐ2023年兎年も終わり、来年1月には共通テストや私立高校入試が、
また1.2年生も模試や実力テストなどがひかえていることと思います。
KATEKYOの個別指導で冬休みもしっかり学習し、2024年は脱兎の勢いでスタートダッシュを決めましょう!
本日の故事成語:脱兎(だっと)…逃げ出す兎。転じて、きわめて速いことのたとえ。
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山形県家庭教師協会 :プロ教師 細谷久子先生