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高校数学の「A・B・C」が消える?AI時代に向けた次期学習指導要領の行方

文部科学省は、次期の学習指導要領改訂に向け、高校数学の科目構成を抜本的に見直す議論を始めました。現在、選択科目として設定されている「数学A・B・C」の区分を廃止し、すべての生徒がAI(人工知能)やデータサイエンスの基礎を学べるような体系への再編が検討されています。

結論:今の小学生・中学生が高校生になる頃、文系・理系問わず「データ活用」が必須の時代が到来します。

なぜ「A・B・C」をなくす方向なのか?

現在の高校数学は、必修の「数学I」に加え、選択科目の「数学A」「数学B」「数学C」などが設定されています。しかし、この「選択制」がAI人材育成のボトルネックになっていると指摘されています。

「苦手だから避ける」ができなくなる?

例えば、現在のカリキュラムでは、文系を選択した生徒の多くが「ベクトル(数学C)」や「統計的な推測(数学B)」を深く学ばずに卒業しています。しかし、これらの単元はAIの仕組みを理解したり、ビッグデータを扱ったりする上で欠かせない基礎知識です。

「A・B・C」という並列な選択肢をなくし、積み上げ式のカリキュラム(例:数学I・II・III・IV…のようなイメージ)にすることで、文系理系を問わず、必要なデジタル素養を標準装備させる狙いがあります。

項目 現状(現行課程) 再編後のイメージ(検討案)
科目構成 数学I, II, III + A, B, C
※A,B,Cは選択履修が可能
区分を廃止し統合・再編
※体系的な積み上げを重視
AI・データ 選択科目(BやC)に分散。
文系生徒は学びにくい。
標準的な内容として必修化
文理問わず全員が触れる。

山形の高校生・受験生への影響は?

今の高校生は対象外、次世代の準備を

この改革は、次の学習指導要領(2030年代初頭の実施見込み)に向けた議論ですので、現在高校に通っている皆さんのカリキュラムが急に変わるわけではありません。しかし、弟さんや妹さん、現在小学生のお子様にとっては、高校進学時の数学が「親世代とは全く違うもの」になっている可能性が高いです。

山形大学などの地元進学でも重要に

山形大学をはじめ、県内外の多くの大学が「データサイエンス」教育に力を入れています。文系学部であっても、統計データを読み解く力は必須スキルになりつつあります。
「数学は苦手だから文系」という従来の進路選択ではなく、「やりたいことのために、数学(データ活用)を道具として使う」という意識への転換が求められています。

📚 参考リンク・出典

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KATEKYO学院・山形県家庭教師協会では、新課程に対応した数学・情報科目の指導を行っています。

「数学Cのベクトルが不安」「情報のプログラミング対策はどうすれば?」など、学習に関するご相談は無料教育相談をご利用ください。プロ教師がお子様の状況に合わせてアドバイスいたします。

担当:プロ教師 近江直樹

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